No. 110 (Tue)

Date 2006 ・ 11 ・ 14
彼女は私室のベッドの上に座っていた。それなら別段不思議なことは何もない。
だが不可思議なことに、彼女は何故かベッドの上で毛布に埋もれながら立てて置いた枕を挟み、壁にぴたりと背をくっつけてこれ以上ないくらいに身体を縮こまらせて座っていた。所謂、体育座りと言う奴だ。
どんよりと漂う重たい空気に、フォルテはほんの二、三秒程ドアノブを手にしたまま固まってしまった。
「………お前さん、何やってるんだ?」
「ベッドの隅っこで固まってるの」
「そりゃあ見りゃ分るけどよ…」
聞いているのは何故そうしているかと言うことなのだが。
不機嫌を隠そうともしない
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